東洋経済の『全都市「住み良さランキング」』(2014年)で、白岡市が県内1位、関東10位、全国70位という好成績を得たことは前回ふれた。
しかし、隣接自治体である蓮田市や久喜市との差がどこにあるのかが良くわからない … というか率直にいって、高順位の実感があまりない。
というわけで理解を深めるために、白岡市、蓮田市、久喜市のデータを購入し、表にまとめて比較してみた。といってもこの表を公開したらさすがに怒られると思うので、問題とならない範囲で結論だけ述べてみる。
まず住みよさランキングの総合評価は以下の通り。
白岡市: 70位
蓮田市:181位
久喜市:189位
蓮田市も久喜市も悪くない順位であるが、この2市よりも白岡市は100位以上順位がよい。ではその差はどこにあるかをみてみると、それは「弱点の多さ・大きさ」であるようだ。
久喜市の弱点は、安心度が750位である点である。これは最下位に近い。また、蓮田市の弱点は、快適度が442位である点である。ちなみに白岡市の快適度は137位である。
両市とも、他の分野は白岡市とそれほど大きな差はない。というか優っている点もある。上の弱点だけ、白岡市に大きく劣っている。この差がそのまま、総合評価の差となっているようだ。
白岡市は安心度以外の評価はみな100-300位以内に入っており、弱点が少ないことが順位を押し上げる要因となっている。裏を返すと特記すべき特徴がないともいえ、評価が高いわりに市民にとっては実感が湧きにくい理由にもなっているのではないか。
ちなみに安心度については、久喜市は750位だったが、白岡市、蓮田市も500位台であり、褒められたものではない。安心度は、地域共通の弱点といえるだろう。
なぜ安心度の評価が共通して低いのかといえば、共に医療・介護に問題を抱えているからである。医療・介護に関する課題は3市で共通しているので、共同して解決する枠組みをつくることも効果的なのではなかろうか。
3年前の記事へのコメント 申し訳ございません。
勤務先移転の関係で久喜・白岡・蓮田での居住を検討していたので助かります。
バックナンバーを確認後 改めて質問させて戴くかもしれませんのでよろしく御願い致します。